梶原耕藝

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2021.05.01|農家の日常

ある日の母と妹の会話

母と妹(母にとっては娘)が、以前電話していた時の会話です。

耳を傾けていたら、飲んでたコーヒーを吹き出しそうになったのでよく覚えてます。

・・・・・

母「最近、仕事は忙しいね?」

妹「今はちょうど忙しい時期でね、毎日帰りが遅いとよ」

母「そうね。。。土日くらいはちゃんと休んどる?」

妹「仕事が終わらんけん、最近は土日も出とるよ」

母「あらー、それは大変。ちゃんと休みを取らんと」

妹「はいはい、ありがと」

母「仕事を休めないなんて、勤め人は大変ねー」

・・・・・

その会話を聞いていた私が、心の中でどうツッコみを入れたか・・おそらく予想がつくと思います(;’∀’)

母・・というより年配の農家の思考は、

会社員が休みを取れない=会社がおかしい、かわいそう

農家が休みを取れない=そんなの当たり前、とにかく畑に行け

みたいな感じですかね。

たしかに、農業は気候や自然条件に左右されて、どうしてもこの時期までに終わらせないといけない作業が出てくるので、休みを取れない時期もあります。

でも、自分が公務員だった時も、時期によっては残業続きだったし、休日も仕事をしていました。

それでも、休める時はきちんと休んで、リフレッシュしてまた仕事に臨む・・・それが当たり前でした。

ところが、いざ農家になると、やることがたくさんあるだけでなく、仕事と休みの境目が曖昧です。

特に、親は休まないのが当たり前の世界で生きてきたので、私たちも引きずられそうになります。

仕事熱心・・・それはたしかに素晴らしいことで、現に農家はそんな人ばかりですが、次世代の農家を育てようと思うのであれば、休暇とのメリハリはきちんとつくようにしないと、魅力的な仕事には見えないだろうなと思いました。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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