梶原耕藝

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2021.05.16|農家の日常

ニンニクの臭いの原因とは

ニンニクの芽の収穫がやっと片付いた翌日、車に乗り込んだところ・・・

「うわ、クサッ!!」

収獲に使っていたハサミなどの道具から出た強烈なニンニク臭が、車中に充満していました。

なぜニンニクは臭いがするのか。

私もくわしくなかったので、ちょっと調べてみました。

ニンニクの臭いの原因は「アリシン」という成分。

正確にいうと、ニンニクの細胞の中に「アリイン」という成分と「アリナーゼ」という酵素が含まれていて、ニンニクをつぶしたり切ったりすることで、この2つの成分が反応して「アリシン」に変化するそう。

だから、丸ごとのニンニクはほとんど臭くない。

ニンニクの芽を収穫する時、手やハサミで切断すると、びっくりするくらい多くの樹液が出てきました。

切った直後からポタポタと滴るほど。

だから、樹液が作業服や手袋などに飛び散って、ニンニク臭の発生源となったようです。

私はニンニク臭ってそんなに嫌いではないんですが、人に会うのはちょっとはばかられる感じ(~_~;)

そんな強い臭いのせいなのか、ニンニクを栽培して気づいたことがあります。

ニンニクは鳥獣害が全くといって良いほどありません。

中山間地は鳥獣害の被害が大きい地域です。

彼らが大好きなイモ類やトウモロコシを植えていたら、一晩で全滅させられることもあります。

ところが、ニンニクの場合だと、動物がほ場に侵入した形跡はあるんですが、食害は無く、ほとんど見向きもされていません。

イノシシやシカにとって、ニンニクが食物として認識されていないのは、この強いニンニク臭のおかげかもしれません。

ちなみに、ニンニクの臭いを消すためには、食前に牛乳やお茶を飲んだり、食後にリンゴを食べるのが効果的です!

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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