2021.05.21|農家の日常
トマトを支えるサポート役
作物を育てていると、苗が風などで倒れることがあります。
今回は、マニアックな苗の倒れを防止する器具の話を。
写真の器具の名前を知っていますか?

名前を『サポートペンギン』といいます。
初めて知ったときは笑ってしまいました。
妻は、何でペンギンなのか、しばらく気づきませんでしたが。
その商品名の由来は、角度を変えて見てみるとわかります。
上から覗いてみると・・・

たしかにペンギンの形をしている・・!
羽にあたる部分をつまんで、クリップのように茎を挟んで使用します。
茎を保持する部分と支柱が一体になっているので、支柱を立てるのと茎を保持するのが同時に行えるわけです。
保持する部分もそんなに挟む力が強くないので、茎が生長して太くなってきても勝手に口が開いてきます。
これはとても便利な器具ですね。
デザイン、ネーミング、機能、よく考えられてると思いました。
これとは別に、従来から使っている苗の倒れ防止器具は、ジョインホルダーというもの↓

正確にいうと、接ぎ木をした際に接合面を固定するために使う器具で、支柱を刺す穴が空いているので倒れ防止にもなる、というものです。
この器具も柔らかいうえに割れ目がついているので、茎の生長とともに簡単に外れるように工夫されています。
苗を支えるという、たったそれだけの器具を見ていても、メーカーのさまざまなアイデアが垣間見えたり、生産者のかゆい所に手が届く工夫がされていたりと、とても興味深いです。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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