梶原耕藝

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2021.06.12|学習・研究

農業界には「〇〇キラー」が存在する!?

数年前、『山都町食農観光塾』という地域づくり関係の講座を受けた時のことです。

地方創生の先駆的自治体の1つである神山町から、NPO法人グリーンバレーの大南理事長が来られて、こんな印象的な話をされました。

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地域づくりの過程では、必ずあなたのアイデアを否定する「アイデアキラー」が現れる。

「難しい」「できるはずない」「責任は取れない」「失敗したらどうする」「誰もやったことがない」

などなど・・

アイデアキラーにも2種類があって、

「善意のアイデアキラー」

「悪意のアイデアキラー」

が存在する。

「悪意のアイデアキラー」は、あなたのアイデアをわざとつぶそうとして否定してくるから、判別しやすい。

問題なのは「善意のアイデアキラー」の方で、自分の経験に基づいて否定してくるから厄介だ。

たとえば、こう言ってくる。

「オレも過去に失敗したから、お前もやめた方が良い」

「お前のために親切で言ってるんだ」

自身の経験に基づくぶん、一定の説得力を持つので、これらを振り払うのが大変だ。

善意のアイデアキラーの圧力を克服するためには、

できない理由よりできる方法を考える

とにかく始めろ(Just Do It!)

の視点が必要。

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これは地域づくりだけでなく、農業にも全く同じことが言えると思います。

農業界、しかも田舎であればあるほど、昔ながらのやり方、価値観に縛られて、新しい発想が生まれにくい土壌があります。

新しい発想を持って行動を起こそうとしても、圧倒的多数の前では否定され、同調圧力に屈しやすい。

時代に合わせた新たなチャレンジをする人間に寛容であること。

そんなおもしろい産業に農業も変わらないと、おもしろい人材は集まりません。

まずは何でもやってみて、失敗しながら改善を繰り返す。

将来、自分がアイデアキラーになってしまわないように自戒を込めて。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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