2021.07.21|その他
生ゴミから聖火をつくる
地元にある蘇陽南小学校の児童が、生ゴミからつくったメタンガスを採取して、東京パラリンピックの聖火の燃料として送る取組みが、熊本日日新聞に掲載されました。
3年前、地元有志でつくった「山都の未来へつなぐ実行委員会」の取組みとして、蘇陽南小にメタンガス発生装置を設置させてもらい、循環に関する学びに活用させてもらっています。
この装置は、タンク内にあるメタン菌が生ゴミなどを分解し、メタンガスや液肥などを生み出すものです。
メタンガスはエネルギーに、液肥は資源に活用できるので、単に捨てるだけだった生ゴミがエネルギーや資源に生まれ変わる「循環」を、子どもたちに学んでほしくて設置しました。
以前は、他校の児童も合同で循環授業を行ったりしてたんですが、新型コロナウイルスの発生で装置の活用ができなくなっていました。
そんな中、
「もうすぐ開かれる「東京パラリンピック」の聖火の燃料に、山都町からも提供しませんか」
と打診があり、子どもたちの思い出になるならと今回のメタンガス採取を行いました。
8月には宮城県で全国から集められたバイオガスを精製して、聖火として燃やすことになっています。
山都町の子どもたちが東京パラリンピックに関わる・・・
記憶に残ってくれたら嬉しいです。
何かといわくつきの東京オリンピック・パラリンピックになってしまいました。
でも、本来オリンピックという舞台は、次代を担う子どもたちが、国を背負って競い合うアスリートの姿を見て心を動かされ、目標に向かって努力することの大切さを感じる場であるはず。
「あれもできない。これも我慢しろ」
では、子どもが夢や希望なんて持てるはずがない。
子どもたちの明るい未来は、自分たち大人の振る舞いしだいで大きく変わるでしょう。
「いろいろあるけど、世の中は夢や希望でいっぱいだ」
そう感じてくれる子どもが一人でも増えてくれるなら、循環を学ぶための自分たちの取組も意味があったと言えます。
梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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