梶原耕藝

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2021.12.25|農家の日常

ハウスのフィルムは新しい方が理想的だけど・・・

「急げー、雨が降り出す前に回収だー」

ハウスの古くなった天井ポリフィルムを回収する作業に入ってます。

毎年、トマトの植付けに入る前の3月には新しいフィルムを張り、シーズン終了後の12月以降に回収しています。

最初は透明だったフィルムも、回収する頃には結構汚れているわけです。

ホコリだけでなく、苔が生えることも。

阿蘇山が噴火すると、風に乗った火山灰が付くこともあります。

こびりついたホコリや苔は、こすっても簡単には落ちないのでなかなか大変です。

ハウスのフィルムは新品の美しいものを常に使うのが理想的です。

植物の光合成には日光が必要ですが、フィルムが汚れていると日光の透過率が落ちるので、そのぶん光合成が阻害されてしまいます。

フィルムを清掃せずに使っていると、2割程度は透過率が落ちるようですのでかなり違いますね。

ただ、フィルムが新しいのも100%良いことばかりではない気がしています。

高冷地とはいえ真夏にはハウス内が高温になることもしばしばで、障害が発生することもあります。

葉に隠れずむき出しになった実に直射日光が当たると、一部が白くふやけたようになっていることがあったり、花に実が付かなかったり。

これらも高温障害です。

そう考えると、汚れているフィルムの方が、”遮光効果”によって高温対策になるんではないかと。

なので、フィルムは毎年交換せずに翌年もまた使うこともあります。

まあ、フィルムを毎年交換しない言い訳みたいになっちゃいますが(;^ω^)

1月に入ると本格的に雪が降り始めるので、それまでに張っているフィルムを全て回収したりして、積雪によるハウスの被害を予防しないといけません。

九州は南国のはずなのに、このあたりでは30cm近く雪が積もることがあるんで(笑)

というわけで、年内には全て片付けてしまうよう急ぎますよー

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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