梶原耕藝

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2022.01.23|学習・研究

これからが本当の農業経営

独立就農してから、今年で5年目。

これから、本当の農業経営ができるかが問われます。

新規就農者が、農業をはじめて最初から経営を軌道に乗せるのは、なかなか難しい。

農業をはじめた当初は、出荷可能なレベルの作物ができる保証はないし、経営も不安定になります。

畑を買ったり借りたり、農機具を購入したりと、まとまった初期投資も必要。

この不安定な就農直後の所得を確保する目的で「農業次世代人材投資事業」という国の制度があり、新規就農者には資金が交付されます。

この制度を利用して、自分も農業機械などを購入させてもらいました。

本気で農業をやりたいと考えている新規就農者にとっては、ありがたい制度だと思います。

実は、就農して5年間は交付されるはずなんですが、昨年から交付停止になってしまいました。

理由は、国が定める基準となる所得を超えたから。

資金をもらっていないにもかかわらず、役所に定期的に報告書を提出したり、現地調査を受けたりするのは以前と同様で、何となく損した気分ですw

資金が止まったということは、もう一人立ちしろってこと。

国からの支援なしで経営を軌道に乗せられるか、真価が問われます。

国のこの事業は毎年のように制度設計が変わっていて、来年度から大きく変更になりました。

あきらかに「がっつりと農業経営に取り組む農家」への支援を強化しています。

政策の選択と集中ってやつですね。

ただ、農家といってもいろんな形があって多様化してきているので、それぞれの経営スタイルに合った支援策があると良いですね。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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