2022.02.12|その他
消費者も、ひいき農家を持つべきと思う理由
こんにちは。
熊本の最高のトマト農家、梶原耕藝です。
スーパーの棚に並んだ野菜や果物、お肉を買うとき、お客様は何を基準に購入するでしょうか?
価格・・・味・・・見ため・・・産地・・・
いろんなものさしがありますが、「安心・安全」もその1つかと思います。
有機野菜とか、なるべく安心・安全なものを食べたいと思いますよね。
自分は、露地野菜や有機栽培で、トマトと米は一般栽培でつくっています。
「トマトは有機栽培しないんですか?」
よく尋ねられることがありますが、今のところ有機にはしていません。
理由はいくつかあって、
- トマトで有機栽培が可能かどうかという技術的な問題
- 有機栽培に転換するための家族(周囲)の理解
というあたりが大きいかなと思います。
ただ、有機栽培ではないとはいえ、使用する農薬は天然由来成分のものを優先したり、使用回数を減らしたりと、頭をつかっています。
有機JAS認証制度のように、第三者の厳格な審査を経て流通する農産物については、「安心・安全」のレベルは担保されていると思います。
ただ、それ以外の農産物の多くについては、本当に「安全・安心」なのかどうかは、農家の自己申告に委ねている場合が多い。
消費者としては、つくっている農家や売っている小売店を信用して、購入するしかありません。
結局のところ、消費者がどうやって野菜を、果物を、お肉を選んで購入すべきか。
行きつく答えは、
「人で選ぶこと」
だと思います。
その農産物は誰がつくっているのか。
そのつくっている人は、どんな人か。
その人はどんな思いでつくっているのか。
自分にどんな喜びをもたらしてくれる人なのか。
大事なのは、
有機か有機でないかの前に、「この人から買えば安心できる」と思える農家から購入すること。
そんな農家とつながりを持っておくこと。
消費者も「ひいき農家」を持っておくべき、と思う理由です。
梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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