2022.04.09|その他
30年ぶりの母校の入学式
「自分が育った家のことを忘れんでね」
家を旅立つとき、祖母から泣きながらそう言われた息子は、同じように涙を浮かべていました。
昨日は、長男の高校入学式。
熊本市内もずいぶん桜は散っていましたが、春らしい暖かい陽気でした。
長男が進学する高校は、私と嫁の出身高校です。
今回は保護者として、約30年ぶりに母校の入学式に参加してきました。
長男の進路については、概ね本人の意思を尊重してきたつもりです。
地元の高校を勧めたこともありましたが、高いレベルの中でもまれたいようでした。
ちょっと驚いたのは、今もまだ「朝課外」が続いていること。
朝課外は、始業前に行われる補修授業のことで、主に地方高校で行われることが多い。
社会も昔ほど学歴信仰は強くない気がするし、ライフワークバランスが叫ばれるなかで、教師・生徒ともに負担の大きい朝課外はもう廃止されていると思っていたんですが、まだしっかり残っていたとは・・・
自分も高校時代、朝早くから半強制的に参加させられるのが苦痛でした😖
長男は、妻の実家に下宿させてもらって高校に通います。
頑張りたいことがあるなら、後ろからドンと背中を押してあげたい反面、今までずっと一緒に生活をしてきたことを思い出せば、やはり寂しい気持ちもあります。
「お前も高校3年間、学校の勉強だけじゃなくて、もっと広く社会のことに目を向けて学び成長してほしい。その間、父さんも農家として成長していくからお互い競争だ」
そう言って、送り出してきました。
ただ、慣れるまではしんみりとした日が続きそうです。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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