梶原耕藝

CATEGORY

KEYWORDS

2022.04.23|新規就農

独立就農後5年たってから最大の敵は〇〇

熊本の最高においしいトマト農家、梶原耕藝です。

独立就農して5年が過ぎた自分にとって一番の敵は、意外なヤツでした。

熊本県庁を退職してから、6年が過ぎました。

新規就農したばかりというのに、いきなり熊本地震にみまわれて、家族で何日も車中泊したことは記憶に新しい。

あの地震の後だったら、少なくとも数年間は、県庁を退職する道は選べなかったと思ってます。

もしかしたら、そのまま退職しなかったかもしれない・・・

あの選択のタイミングこそが、自分の人生が大きく変わった分岐点でした。

農家の長男とはいえ、農業を営むことに関しては初心者。

とにかく最初はわからないことばかり。

5年も経つと、ある程度の経験が積みあがり、作物を育てるための勘どころがつかめてきます。

ただ、経験を積むこと自体は良いはずなんですが、最近は決して良いことばかりではないと感じるようになりました。

就農後5年を過ぎた自分にとっての一番の敵は

「慣れ」

です。

就農した当初は、自分なりの農業スタイルを確立したくて、いろんなことに挑戦してきました。

今は挑戦していない・・・というわけではないんですが、経験を積んで生産も安定してきたぶん、

「もう今のやり方のままで良いんじゃないか」

というバイアスがかかり易くなっています。

栽培品目は何にするのか、栽培方法はどうするのか、販路はどう確保するのか、認知を高めるにはどうするのか・・・

工夫することはたくさんあるはずだけど、従来どおりのやり方を通す方が、ストレスも少ないし経済的リスクも小さい。

「余計なことに力を割かずに、もっと楽しようぜ😁」

今は、そんな心の声と葛藤中です。

現状維持しようとする心理的バイアスに打ち克つために、とにかく外部からの情報収集で、己のモチベーションを保ち続ける。

自分にはそれが一番の対処法のようです。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

最新記事

トップに戻る矢印