2022.06.06|その他
農業に活かしたい、県庁でのある経験
「自分の農作物で、何か社会の役にたつことはできないか」
そう考え続けてきましたが、今年、1つ取り組みたいことができました。
それは、熊本県庁時代の経験にさかのぼります・・・。
熊本県庁に入庁してからは、雇用対策、用地取得や徴税、農協の経営指導などを経たわけですが、退職前の最後の業務となったのは、児童福祉。
そこは、児童虐待やDVなど課題を抱える家庭やひとり親家庭の支援などを担当する職場でした。
退職する年に担当したのは「里親制度」。
里親制度は、いろんな事情で親と暮らせなくなった子どもを、家庭環境下で養育する制度のこと。
全国で約7,000名以上の子どもが、実親ではなく里親の元で暮らしています。
正直に言うと、TVドラマでしか見たことがない様々な家庭のカタチが見える仕事でしたが、ここでの1年間は、その後の自分の人生観に影響を与えることになりました。
県内にあるいくつもの施設や、里親さんともお会いして、その苦労を耳にしてきました。
また、心に葛藤を抱えながら懸命に生きる子どもたちの姿も目にしてきました。
私には3人の息子がいて、大きな問題もなく生活できていますが、それは決して当たり前ではないことを身につまされます。
親元で暮らせない子の多くは、親からの虐待であったり、経済的困窮で育てられなくなったりと理由はさまざま。
心に傷を負ってしまった子もいて、何とか心を開いてもらおうと真剣に子どもと向き合う大人たちの姿がありました。
その印象は、退職してからも強く心に残り続けています。
「農家の立場になっても、何か役に立てることはないか」
今までずっと考え続けてきました。
・・・・
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梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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