2022.06.14|その他
梅雨の時期には摘果をする理由
熊本の最高においしいトマト農家、梶原耕藝です。
トマトの管理作業のなかで、個人的に好きなのは「摘果」。
なぜなら、トマトの樹が喜んでいる気がするからです。
来月上旬には収穫を迎える大玉トマト「りんか409」。
第1果房の実が肥大してきたので、摘果をおこないました。
1房に6個程度の実がついているので、実を落としながら3個にそろえていきます。
なぜ摘果をしなければならないのか。
その理由については以前、農業WEBメディア『AGRIPICK』で書きました。
(トマトの摘果は収量を左右する大事な作業【小規模農家が実践する収量アップの秘訣】)
形の悪いもの、果房の先についた小さなもの、カビなど発病したものを優先して摘果していきます。
梅雨入りしたこの時期は湿度が高いので、晴天日に比べて発病リスクが高まります。
なので、傷口がどうしても大きくなるわき芽かきなどの作業は控えて、傷口が小さくて済む摘果を中心に行うようにしています。
夏秋トマト農家にとって、梅雨をどう乗り切るかが、シーズン通しての一番の課題だと思います。
日射量が足りなくて十分な光合成ができず、軟弱な生長の仕方になるので、病害が発生しやすい。
管理が難しい時期ではあるんですが、梅雨明けまでは気を抜かずに生長を見守ります。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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