2022.06.16|農家の日常
トマトの誘引は職人技だという話
熊本の最高においしいトマト農家、梶原耕藝です。
「自分は2本」
「私は4本、、、」
トマトの茎を〇〇〇した場合は、包み隠さず申告するのがルール。
我が家では、1株のトマトから2本の茎を伸ばす「2本仕立て」が基本。
トマトはたくさんわき芽が出てきますが、花房下のわき芽は特に生長しやすいので、第1花房下のわき芽をにそのまま伸ばして、2本に仕立てていきます。
茎がどんどん生長していくと、主茎と側茎(わき芽)がY字のように広がって隣の株に重なってしまうので、側茎のほうを主茎と同じ方向にターンさせる必要があります。
今まで真っすぐ伸びていた茎をググっと反対方向に曲げるわけですから、かなり慎重さが要求されます。
折れないようにそーっと反対方向に誘引して・・・固定。
この段階でホッと一息。
そのまま反対方向に向けるよりも、茎をねじりながら向けた方がうまくいきやすいことは、2本仕立てのトマト農家なら経験上知っている。
しかし、たまに茎がポキッと折れてしまうことも。
畑のどこかから
「アーーー!」
と声が聞こえてきたら、茎が折れたんだろうと想像がつきます。
茎が折れたからといって必ずしもダメになるわけではなくて、傷口を元どおり密着して動かないようにしてあげれば、数日後には塞がって復活する。
トマトの生命力って強いなと実感させられます。
こういう作業は、湿度の高い雨の日はなかなかできないんですが、貴重な梅雨の中晴れなので、今のうちにササっと終わらせます!
梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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