梶原耕藝

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2022.12.10|農家の日常

トマトの回収・処分は気の進まない作業のひとつ

熊本のトマト農家、梶原耕藝です。

回収しても・・・回収しても、終わらない・・・。

この作業はいつまで続くんだ?

トマトのハウス内を片付ける工程に入ったんですが、収獲期を過ぎてまだ樹上に残っていたトマトを回収しています。

これが、採っても採っても、まだ終わらない・・

夏秋トマトの場合、11月下旬には収穫が終了するので、そこから逆算して9月中旬には摘芯して、それ以上新しい花が付かないようにします。

新しい花を付けても、収穫には間に合わないからです。

収獲が終了したときには樹上に実が残っていない・・・というのが理想ですが、気候の影響も受けるのでこの見極めが難しい。

摘芯が遅れると、そのぶんだけ収穫できない実が残ってしまいます。

今年は摘芯に時間がかかってしまったので、たくさんの実が残ってしまいました。

畑一面に広がるトマトを見て、いったい何トン回収して処分してるんだろう・・・と考えると、もったいない気持ちが湧いてきますが、仕方ありません。

片付け作業は1円も金銭価値を生まないだけでなく、トマトを処分しているぶん赤字になっている感覚なので、自分にとって一番億劫な作業の1つですが、避けては通れません。

夏秋トマトのシーズンが終えて、いわゆる農閑期に入ってきたとはいえ、冬に備えた作業はいくらでもあります。

寒いのはニガテなので、太陽が昇り暖かくなった時間に集中して終わらせたいと思います。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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