2023.01.10|農家の日常
値決めできない農家の現実
上がるのは知ってたけど、やっぱりこんな上がるのか・・・
JAから届いた肥料の予約注文書を見ながら、去年と比べてどれくらい価格が上がってるのか確認したところ、予想を上回ってて「フゥ・・・」とため息。
たとえば、メインで使っている液肥の価格は20kgあたりで
4,026円→5,324円
と、前年比1.3倍以上。
化学肥料にいたっては、1.4倍も価格が上がっていました。
「これはキツイなー💦」
原料の多くを外国に依存している日本の農業の現実を、まざまざと見せつけられた感じです。
また、農業で使われているハウスフィルムやマルチなどの資材は石油化学製品で、他に代替できる製品もなかったりするので、製品価格の上昇をそのままコスト増として受けいれざるを得ない。
農家としては、コスト増加したぶんを販売価格に上乗せすべき・・・なのですが、現実にはそう簡単にいきません。
市場流通メインの農家だと、自ら価格を決める権利がないので、売上は市場で売れた値段で決まります。
コストがかさんだとしても、市場の値段が上がらなければ自分の売上で吸収するしかない。
農家が原料供給者である限り、苦しい立場に置かれてしまいます。
うちも近年は契約取引する割合が増えてきました。
農家が値決めすれば必ずしも稼げるわけではないですが、少なくとも、経営の見通しを立てやすくなるので、その努力を怠ってはならないと思います。
にしても、ここ最近の農業資材の高騰は急激すぎるので、やっぱり大変だわ💧
梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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