梶原耕藝

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2023.02.26|その他

まちづくりの主役は行政ではない

まちづくりを担うのは、行政ではなく民間が中心でなければならない。それを実感した旅でした。

上天草市にあるグランピング施設「シークルーズグランピング」に家族で宿泊。

翌日は、近くにある観光施設「mio camino AMAKUSA」から出航するクルーズ船に乗って、イルカウォッチングを満喫しました。

この上天草エリアには久々に訪れましたが、一昔前の寂れた感じは無く、多くの若い観光客で賑わう観光スポットに生まれ変わっていたことに大きな刺激を受けました。

特徴的なのは、これらの施設の開発・運営を、地元の民間会社が行政に頼らず行っていること。

公共交通に参入して、JRと航路を連結して新幹線からの観光客を誘致するという方法は、そう簡単にできることではありません。

まちづくりを持続させるためには、ビジネスとして収益を上げることが最低条件だからと、行政の支援なし(補助金ゼロ)で、リスクを取って運営してきたことが、全国屈指の成功事例とされる理由なのでしょう。

地方創生といえば、ボランティア頼み、収益性度外視でやった結果、長続きしない事例は腐るほどあります。

山都町でも道の駅の整備が進んでますが、そういった行政主導のまちづくりではなく、あくまで民間主導で行政が連携協力していく進め方でなければ、経済循環は望めないでしょう。

民間が身銭を切るリスクを負い、利益を出して地元に還流させるやり方こそ、持続的なまちづくりになりうると強く実感しました。

肝心のグランピングは、家族単位で泊まるには十分の広さ。

カーテンを開けばテントの中から景色を一望できるので、眺望の良い場所に設置するのが大事ですね。

ただでさえ山都町は宿泊施設が乏しいので、自前でもこんなステキな宿を設けたい・・・と、あれこれ夢想しつつ一夜を過ごしたのでした。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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