2023.04.09|農家の日常
「農家=悠々自適な生活」ではない
熊本の夏秋トマト農家、梶原耕藝です。
4月に入り、いよいよあわただしくなってきました。
トマトの定植時期はハウスによって分けているんですが、早いハウスだと4月末に定植予定なので、それに間に合うように畑を準備していきます。
すでに堆肥や肥料をまいて、トラクターで耕耘したので、黒マルチを張っていたのですが、昨日は春の嵐のように風が強かったので、とにかくマルチが張りにくい。
作業しているそばから風で持ち上げられて、何度もやり直しを余儀なくさせられました。
(・・・毎年、この作業をしていると、一日は風が強い日があるんだよなぁ・・・💧)
マルチを張った後も、風が入り込んでマルチを破ることがあるから注意が必要。
なので、マルチの押さえとして、イボ竹をいくつか置いておきます。
あとは、ここに支柱を立てていけば、トマトの定植がだんだん近づいてきたなーという感じ・・・になると同時に、
「さあ、どんどん忙しくなるぞー( ゚∀゚)」
と、戦々恐々としてしまうのです。
自分は、同じ仕事をずっと続けるのがニガテで、毎年変化をつけながら新しいことにトライするようにしてます。
反面、やりたいことがたくさんあるぶん、負荷も毎年増えていて、1日24時間という限られた時間をいかに有効活用できるかがカギになっています。
農家になれば、自由に使える時間やお金が増える・・・というのは思い込みで、栽培管理や予算管理だけでなく、販路開拓も自分でやらないといけないし、地域の公役の仕事も入ってくる。
インプットの時間も必要。
農業経営って、やることが多岐にわたるので大変。
決して「農家=悠々自適な生活」ではないのです。
梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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