梶原耕藝

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2024.01.30|学習・研究

トマト加工品づくりの道〜その③

トマトは液体だけじゃない。

粉末にだってなるのだ。

トマトは水分量が多い野菜なので、普通はジュースやピューレなどに加工することが多いんですが、粉末にしてみたらどうなるか試作してみました。

粉末化は以前何度かやってみたことがあります。

1度目は自宅で。

生のトマトをスライスして、小型乾燥機を数十時間回して水分を飛ばしたけど、どうしても水分が抜けきらずにベタついて、粉末化は厳しかった。

2度目は県の施設を借りて。

こちらは、ちゃんと食品加工用の設備が整っていたので、乾燥具合は申し分なし。

製作過程でフレーク状にできるなど新たな発見がありました。

そして3度目の今回。

食品粉末化を専門に扱う九州ベジパウダーさんに加工を委託して本格的につくってみました。

冷凍保存していたトマトを解凍して1〜2日ほど乾燥。

その後、大きな乾燥粉砕機で一気に粉末化。

含水率が極めて低いので、触った感じは完全にパウダーそのものです。

で、食べてみたら、トマトの味が凝縮していて、そのままでも美味しく食べられそう。

トマトなんだけど食感はパウダーで、何とも不思議。

パウチで密封したので当面は使えます。

課題もありました。

トマトは水分が多いので、粉末化は歩留まりが悪い。

トマトを50kg持ち込んでも粉末は数kgにしかなりませんでした。

商品化するなら、どう付加価値をつけるかがカギになりそう。

とにかく、いろいろ試してみないとわからないことばかりだし、その過程がおもしろい。

成功の反対は失敗じゃなくて、何もしない…

の精神でこれからも挑戦は続きます。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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