梶原耕藝

CATEGORY

KEYWORDS

2024.05.09|農家の日常

夏秋トマトで節水栽培に挑戦します

今年は新しいトマトづくりにチャレンジします。

成功するか失敗するか…答えはいかに!?

一部のハウスを使って、実験的に新たなトマト栽培に取り組むことにしました。

題して

「真夏にできる!? 水切りトマト栽培への道」

水をできる限り与えずに、味が凝縮したトマトをつくるのが目的です。

一般的に、水を切って糖度を高めたトマトは、フルーツトマトなどと銘打って売られてたりしますが、そのほとんどは冬〜春にかけてつくられるトマトです。

日射量が少なく加温してトマトがつくられる冬の時期であれば、まだ水を切ってつくる環境にはしやすいですが、夏秋トマトとなるとグンと難易度が跳ね上がります。

真夏の高温と強い日射量の中で、極力水を与えずにトマトをつくるのは、水分コントロールがかなり難しいのが想像できます。

家族からは怪訝な顔をされながら、とにかく何か新しいことにチャレンジしたくなる性格が災いして、とりあえずハウス1棟でやってみることにしました。

ただ、実際どうやって栽培するかも課題がありました。

人為的に水を与えなくても、雨水が地下からハウス内に侵入すれば、伸びた根が吸ってしまいます。

いかに余計な水を吸わせないか…

やり方を考えましたが、今回は「防根透水シート」を使うことに。

このシートは、植物の根は通さないけど水分は通す資材。

これをトマトの地下部に敷くことで、根が広がらないように制限し、地下からの余計な水分を吸わないようにする。

これしか方法はないかなと考えました。

で、早速作業を開始。

本来、溝上げしたり畝を立てたりは管理機を使えば楽で早いのですが、ちょうど管理機を手放してしまったタイミングだったので、まさかの鍬とスコップで掘る人力作戦。

溝を掘りシートを広げ土を盛って畝を立てて…

思った以上に重労働で「何で手動でこんなことやってるンだろ…」と思いながらも、とりあえず今年は水切りトマトに挑戦します。

難易度が高いので失敗は織り込み済みですが、そこも含めて楽しんでやってみます!

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

最新記事

トップに戻る矢印