2020.05.17|学習・研究
『トマト』とマンガ『ワンピース』の意外な共通点
熊本県が日本一の生産量を誇る「トマト」。
作者の尾田栄一郎が熊本県出身で、日本一の発行部数を誇るマンガ「ワンピース」。
この2つには、熊本県というだけではなく、ある意外な共通点があることを知っていますか?
マンガ「ワンピース」については愛読してる方も多いと思います。
私も大好きで欠かさず読んでます。
簡単にあらすじを説明すると、海賊王を夢見る主人公のルフィが、ひとつなぎの秘宝「ワンピース」をめぐって冒険する話で、小さい頃に偶然、特殊な能力を得ることができるかわりに泳ぐことができなくなる「悪魔の実」と呼ばれる果実を食べてしまいます。
ルフィはゴムゴムの実を食べてゴム人間になるのですが、このゴムの能力をいかして強くなり、海賊として徐々に頭角を現していきます。
一方のトマト。
トマトは元々、中南米アンデス山脈の乾燥した高原地帯が原産の植物です。
なので、トマトは雨に当たるのを嫌います。
16世紀に入り南米からヨーロッパに持ち込まれるのですが、それから200年間ほどは食用ではなく観賞用として利用されていたのです。
なぜ200年間も食べられなかったのか。
それは、トマトが毒を持つ「悪魔の実」と恐れられていたからです( ゚Д゚)
江戸時代の日本にトマトが入ってきたときも、「真っ赤すぎる」という理由で、明治に入るまでは観賞用でした。
そう。
『トマト』と『ワンピース』の意外な共通点とは、
悪魔の実
だったというわけです。
ちなみに、200年間も観賞用だったトマトを食用にしようとしたのは、イタリアの貧困層だったそうです。
きっと、飢えをしのぐためにやむを得ず食べたら結構イケた・・のかもしれません(笑)
今では一年中食卓にならぶトマトも、食用として利用されてきた歴史は意外に浅く、300年ほどしかありません。
私たちにとっては当たり前のトマトの赤も、昔の人にとっては鮮烈すぎる色に見えたのでしょう。
たしかに、自然界でここまで真っ赤に熟す果実はそうありません。
そんな歴史を感じつつトマトを食べてもらえればと思います。
あ、自分のつくったトマトは「悪魔の実」じゃなく「天使の実」だと言われるくらいにがんばります(^^)/
梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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