梶原耕藝

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2020.05.25|学習・研究

潅水の考え方

トマトの水管理って、難しいんですよね~💦

トマトは茎葉が大きくなる「栄養生長」と、開花や実の肥大といった「生殖生長」が同時進行しています。

でも、ちょっと油断すると栄養生長の方に傾きがちです。

そうなると、茎葉が茂りすぎる、いわゆる過繁茂の状態になったり実も形が悪くなったりします。

なので、栄養生長に傾かないように生育をコントロールしてあげないといけません。

コントロールの方法の一つは、定植後の潅水を控えること。

なぜなら、水を与えると土の中の窒素をたくさん吸収して、茎葉を大きくする材料に使われてしまうから。

定植した後に活着を確認してからは、以後1か月ほど全く水を与えません。

生育に必要な水分は土中にあるので、その水分を求めてトマトが深層まで根を伸ばします。

まあ、定植した時の畑の水分量なども関係してくるのですが、少なくとも、新しい根を早く出させて深く降ろしてやるイメージを持つことが大事だと思います。

決して甘やかすことなく成長に必要な環境を与えてあげれば、トマトが本来持つポテンシャルを発揮して根をぐんぐん伸ばし、体も大きくなっていく。

いつも子どもの成長と重ねあわせて見てしまいます(^^)

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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