2025.03.01|農家の日常
大学受験とマーケットリサーチ④
東京最終日。
一緒に飲んだ友人から教えてもらった、都内の某スーパーマーケットチェーンを視察。
青山にある本店に足を運びました。
エスカレーターを降りた先には、全国各地から集められた選りすぐりの商品ばかりが並ぶ。
こだわりの商品だけあって、基本的にどれも高価格です。
それでも、お客さんが次々に来店しては購入していきます。
もし私が、良い商品をできるだけ安く提供するのが生産者の鑑だと信じる人間だったら、きっと頭の中がバグっていたはず。
自分が自信をもってつくった商品であれば、卑屈になる必要はないはずですが、農家はやはり値付けが得意じゃない人が多い。
もちろん自分も含めてですけど。
それは、自分の農産物に自信がないというより、価値があることを知らない、もしくは、伝え方が分からないからではないか。
あるいは、「安くしなければ売れない」という長年の刷り込みが強すぎて、値段を上げられないのかも。
他にも理由はあるでしょうけど、稼げる農業を形にしない限り、これから農村は衰退することが確定しています。
そんなことを思った時間でした。
午後は観に行きたいと思っていた『動き出す浮世絵展』を観に。
壁一面の浮世絵が動く迫力と色彩の豊かさが素晴らしかった!
最終便で帰熊したものの疲れ果てて、そのまま泥のように眠りにつきました。。。
息子も、大変だけど極めて濃密な数日だったようで、親子とも満足な東京での日々でした。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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