梶原耕藝

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2020.05.23|農家の日常

ご飯茶碗1杯の米の値段

とうとう田植えの季節!

うちの近所でも一斉に田植えが始まりだしました。

ところで、ここでクイズです。

Q.ご飯茶碗1杯の米の値段って知ってますか?

意外と農家でも知らない方がいるのですが・・・

うちの集落は高台にあり、元々は農業用水が十分に確保できるような地域ではありませんでした。

そこで、私の先祖も含めた先代の方々が、数キロも離れた場所で川に堰堤(ダム)を造り、そこから水路を掘り、場所によっては岩をくりぬき、集落に水をもたらしてくれました。

農業にとっては、水が何よりの宝!!

先輩方のおかげで、水に不自由することなく農業ができるのを感謝です(。-人-。)

そんな水環境ですので、田植えの準備も近所どうしで一斉に始まります。

田に水を引き入れて、代かきをする。

毎年、上流側から順番待ちです。

米に関しては、基本的に父にまかせて、自分はサポートする役割。

年配の農家は米作りにこだわりが強い人が多いので、うちも父に「どうぞどうぞ」て感じで任せてます(;’∀’)

てことは、今年は父が田んぼの管理をして、私がそれ以外の作物(主にトマト)の管理をするってことか・・・

うーん、結構な作業量に(;´・ω・)

日本人は昔ほど米を食べなくなりました。

それに人口も減るので、ますます米の消費量は減っていきます。

当然ながら、米価の低迷は続くでしょう。

昔から農村で受け継がれてきた稲作文化と、現代の食の変化の狭間で、「いつまで米作りを続けるだろうか」と、田植えが済んだ田んぼを眺めながら考えちゃいます。

さて、「ご飯茶碗1杯の米の値段」の答えですが、

28円

とされています。

むちゃくちゃ安いと思いませんか!?

もちろん国産米ですよ!?

そんな家計に優しい米ですので、ぜひたくさん食べてください(^^)/

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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