梶原耕藝

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2020.06.18|農家の日常

トマトの生理障害 その①

梅雨に入りジメジメした毎日で、トマトにとっては決して好ましくない環境が続いています。

ところで、ミディトマトのフルティカにこんな症状がみられました。

茎の真ん中に穴があいていますね。

これは「異常茎」という生理障害です。

穴があいているので、俗に「メガネ」と呼ばれています。

茎の一部の生育が滞ることで、茎にスジが入ったり、ひどくなると裂けて穴があいてしまいます。

異常に低温・高温だったり乾燥していたりなどが影響しているのですが、そもそもの原因は「栄養生長に偏っているから」。

ほ場に元肥が多く入っていたために、窒素を過剰に吸収してしまったためです。

大玉トマトの方はこの症状は見られませんが、ミディトマトの方には頻発しています😞

この症状が出てしまうと、その後の生育が遅れて花芽がつきにくくなるので、収穫量の減少につながります。

品種の特性によって、症状が出やすい・出にくいというのが分かれるようです。

なので、品種の特性をきちんと理解したうえで、適切な施肥や生育管理が必要になるわけですね。

・・・って、症状を出してしまった私が言うのも説得力が(;´∀`)

トマトは毎年毎年が勉強で、栽培が難しいですがやりがいに満ちてますね!

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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