梶原耕藝

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2021.04.20|農家の日常

ハーブの女王

4月に入り暖かくなると、有機ニンニクの茎が一斉に伸び始めました。

ところが、ニンニクと同時に一気に大きく育ち始めた植物があります。

・・・

雑草です(:_;)

去年、ニンニクの植付け準備をしていた時、通路に防草マルチをするか迷ったんですが、

「まあ、今年は通路マルチなしでやってみるか」

と判断しました。

案の定というか、雑草が伸びるスピードに草を取る作業がなかなか追いつけません。

通路だけでなく、株元の穴からもどんどん生えてきます。

有機ほ場で、当然ながら除草剤は使わないので、手で取るしかありません。

ここのほ場で一番繁殖しているのは、ヨモギ。

ヨモギはキク科の多年草で、至るところに野生しています。

食用にもでき、茹でたものを草餅や草団子として食べますよね。

我が家ではよく天ぷらにして食べます。

また、薬用にも使われ、私が小さい頃ケガをした時に、婆ちゃんが止血剤としてヨモギを傷口に当ててくれました。

そんな、食用にもできるし薬効もあるヨモギは、「和製ハーブの女王」と呼ばれるそうです。

とはいえ、農家目線で雑草として見てしまうと、ヨモギはとてもしつこい植物。

地下茎から繁殖していくので、葉だけ取っても根が残っていればそこからまた生えてきて、勢力を拡大していきます。

トマトの準備などでしばらくニンニクを見ないでいると、いつの間にか通路がヨモギだらけに(-_-;)

もういっそのこと、ヨモギ農家になりたいくらいです。

ただ草取りするだけではキツイだけなので、持って帰っておいしくいただくことにします。

とりあえず、今回の反省点としては、

「やっぱり通路マルチをしとけば良かった・・・」

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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