梶原耕藝

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2021.05.07|学習・研究

太陽熱養生の成果

トマトほ場の土壌改良のために「太陽熱養生処理」を行いました。

果たしてその成果は・・・

「太陽熱養生処理」とは、土を短時間でフカフカの状態にするために、太陽熱と微生物の力を用いる技術のこと。

科学的な有機農業を実践するBLOF理論の核となる技術です。

ごく簡単に言うと、中熟堆肥やミネラルを施肥して耕耘、散水後、マルチをかけて、一定程度の積算温度になるまでそのままにしておきます。

これを使うとさまざまなメリットがあります。

・土が軟らかくなるので、作物の根張りが良くなる

・病害虫を減らし、有用な微生物を繁殖させる

・太陽熱により雑草やその種が死滅する

などなど。

詳しい説明は省きますが、太陽熱を利用するので真夏に行うのが最も効果的。

ですが、夏はトマトを作付けしているため太陽熱養生処理を行うことはできません。

もしできるとすれば冬から春にかけての気温があまり上がらない時期。

今年は定植時期を1か月近く遅らせたほ場があるので、4月あたまから約1か月間、太陽熱養生処理を行いました。

真夏ほど太陽光の強さはありませんが、できる限り地温を高めるためにハウスの両サイド、妻面をポリフィルムで密閉しておきました。

うまくいけば、堆肥に含まれる有用微生物の働きで、土がフカフカになってるはず。

検証結果はコチラです↓

210cmの支柱がほとんど刺さってます!

ここまではいかない箇所でも、100cmは刺さります。

支柱がこれほど刺さるということは、作物もそれだけ根を張って養分を吸収できるということですね。

真夏ほどの環境ではなくても、春先であれば効果が見られるということがわかりました。

これからも環境に配慮しながら、持続可能な農業を実現するために、日々研鑽を続けていきたいと思います。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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