梶原耕藝

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2021.06.06|農家の日常

トマトの摘果=追肥ととらえるべし

トマトの第1果房の肥大が進んできたので、摘果することにしました。

大玉トマトだと、ちょうどピンポン玉~ゴルフボールくらいに肥大した頃が摘果の目安です。

なぜ摘果しなければいけないかについては、以前、ブログに書いたことがあります↓

目先の損得だけを考えると、目の前にあるトマトの実を摘果するのはもったいない気がしますね。

しかし、トマトの樹はこれから数か月にわたってトマトの実を成らせ続けます。

生育初期の段階であればトマトの実を結実・肥大させるチカラに余裕がありますが、生育後期になると樹に負担がかかって初期ほど実がつかなくなりがち。

シーズン当初から成らせるだけ成らせていると、後半はバテて着花が悪くなります。

そこで、摘果でトマトの樹の着果負担を減らして、生育後半に向けての余力を残してあげるのが大事です。

特に夏秋トマトは、生育後半となる9~10月が最も相場が上がる時期で、生育初期のおよそ2~3倍の価格になりますので、後半までいかに収量を維持するかが、その年の売上を大きく左右します。

1時間程度、摘果作業をしただけで、これだけの量を摘み取りました↓

これが全て収穫できる実だったと思うと”もったいない”気がしますよね。

でも、数か月先のトマトの生育を見すえた摘果作業。

「摘果=追肥」

と考えるゆえんです。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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