2022.02.02|農家の日常
どうしても消せない、農業への○○な気持ち
こんにちは。
熊本の最高のトマト農家、梶原耕藝です。
正直に告白します。
自分にはどうしてもぬぐい去れない、ある気持ちがあります。
農業という産業に関してですが、自分はこれまでポジティブにとらえてきたつもりです。
じゃなければ、就農しようと思わないですよね。
農業もちゃんと経営の視点を持って、時代に合わせてやり方を変えれば、まだまだ明るい未来が開けていると、今でも思っています。
ただ、正直にいえば、
「やっぱり農業はもうダメなんじゃないか」
という気持ちが、心の中に消せないまま残っているのです。
自分が熊本県職員だった当時、イヤだなと思ってたことがあります。
農政関係の部署にいた時は、農業団体などの会合に参加する機会も多かったのですが、あいさつなどで必ず決まって聞くのは
「昨今の厳しい農業情勢ではありますが・・・」
という言葉。
毎回「厳しい」「厳しい」と何度も言われると、「厳しくなーれ」と自己暗示をかけられてるみたいで、たまにはポジティブなあいさつはできないもんかと思ってました。
でも、気持ちはわかります。
現在も、農業をとりまく環境だけに目を向ければ、厳しいことばかり。
資材は高騰し続けてるのに農産物価格は上がらない。
自然環境の変化には毎年振り回されっぱなし。
農業どころか、数年後にはコミュニティを維持すること自体が困難な地域も見られるようになった。
悲観しようと思えばどれだけだってできる。
でもどんなに悲観してみたところで現状は1ミリも前に進まない。
ずっと待ってても変わらないなら、体を動かすしかありません。
思考 → 行動 → 継続
この3つを淡々と繰り返していれば、
「やっぱり農業はもうダメなんじゃないか」
と悲観してみる暇なんて、きっと無くなるかもしれません。
梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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