梶原耕藝

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2022.04.13|農家の日常

トマトの畝立て、マルチングの方法もいろいろある

熊本の最高においしいトマト農家、梶原耕藝です。

農家によってこんなにもやり方に違いがあるのか~

・・・というのが、就農した時の印象でした。

トマトの作付けに向けて、最近は淡々とハウス内作業を行ってます。

畝の立て方、潅水用チューブの通し方、マルチの張り方、支柱の立て方・・・などなど、ハウス内の作業1つをとっても、産地や生産者によって違いがあるし、こだわりが表れる部分でもあります。

どのやり方が適しているのかは、畑の環境(気候、土質など)によっても変わるので、自ら学び実践していくしかありません。

畝の立て方でいえば、山都町の大玉トマト農家で主流になっているのは、平畝(畝を立てずに平らなままにする)での栽培。

そもそも、なぜ畝を立てるかというと、土を高く盛ることで排水性が良くするためで、乾燥を好むトマトは本来、畝を高くした方が良いでしょう。

ただ、そもそもハウスの中なので雨があたらないこと、火山灰土なので土自体の排水性が高いこと、作業が省力化できるなどの点から、平畝で栽培している農家が多いようです。

一方、マルチングの方法にも違いが。

マルチングは土の表面をビニールなどで覆うことですが、雑草を発生や土の乾燥を防ぐ役割があります。

このあたりで主流になっているのは、ハウス内を全面マルチングする方法で、夏の高温期の乾燥を防いだり、雨の侵入を防いだり、作業を省力化できるといったメリットがあります。

ただ、全てマルチで覆っているので土の状態が見えにくい、畝だけでなく全面を覆うぶんコストが増えるなどのデメリットも。

メリットの方がデメリットを上回っているので、今のところ全面マルチを採用しています。

このあたりは、自分で試行錯誤しながら、最も適した方法を取り入れていくしかないでしょうね。

最近は、高冷地の山都町でも20℃超えの日が続いていて、ハウス内も暑くて汗が止まらない感じですが、体調に気を付けつつ作業をこなしていきます。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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