梶原耕藝

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2023.04.26|農家の日常

トマトの1条植えと2条植えのメリット、デメリット

熊本のトマト農家、梶原耕藝です。

トマトは1つのうねに1列(条)植えるか2列(条)植えるか、迷ったことはありませんか?

トマトの植え方もいろんな方法があって、農家によって個性が出出る部分です。

たとえば、1つのうねに1条植えるか、2条植えるかでも大きく分かれます。

【1条植えのメリット】

  • トマトを誘引する管理や収穫作業がしやすいので、育てやすい。
  • 風や日光の当たり方も均一になりやすいので、実も肥大しやすい。

【1条植えのデメリット】

  • 実の数が少なく収穫量が少なくなりやすい。
  • 密植ぎみで植えるので通気性が悪くなりやすい。

【2条植えのメリット】

  • 実の数が多く収穫量が多くなりやすい。
  • うねあたりの株数が多いぶん効率が良い。

【2条植えのデメリット】

  • 枝の数が多くなるので管理が面倒になる。
  • 通気や採光性が均一になりにくい。

といったところですかね。

どちらも一長一短があって、どちらが正しい方法というのは無いんですが、一般的には、2条植えを採用する農家が多いのかな。

あと、株と株の間(株間)も農家によって間隔が広かったり狭かったりします。

山都町のトマト農家の多くは、2条植え、かつ支柱を立てて茎を斜めに誘引する方法を採用しています。

苗を定植する前に、支柱に誘引用のテープを張っておけば、あとは大きく生長するトマトをテープに沿って誘引しておけば良いので、管理がしやすい。

特に夏場はトマトの生長が早く、誘引したり摘果をしたりといった管理作業が追いつかない状況になりやすいので、事前準備をしておくとあとがラクになります。

トマトの定植を控え、ハウス内の準備はほぼ完了!

あとは苗が届くのを待つのみです。

今年は、トマトの新しい品種にも挑戦します。

以前からつくりたかったミニトマトです。

定植はもう少し先だけど、今から育てるのが本当に楽しみ。

乞うご期待!

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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