梶原耕藝

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2021.05.31|農家の日常

トマトの芽かきのタイミングは樹勢をみてから

トマト栽培で避けて通れないのが「わき芽かき」の作業。

トマトが勢いよく生長してくるにつれて、わき芽もぐんぐん伸び始めます。

日に日に伸びてくるので、わき芽をかく作業も急ピッチで進めなければなりません。

わき芽かきのコツについては、以前、農業系WEBメディア『AGRI PICK』に記事を書かせていただきました。

https://agripick.com/2676

今作は、予期せぬ天候不順にともなって生理障害が発生したので、樹勢回復に力を注いできました。

株元潅水や葉面散布などによって、何とか樹勢も回復してきた感じです。

そこで考えなければならないのは、”わき芽かきのタイミング”。

トマト農家の知恵としてよくやられるのが、樹勢が強い場合にあえてわき芽を残し、勢いを分散させることで樹勢をコントロールするというやり方。

勢いをわき芽に逃がしてからわき芽かきをするので、そのぶん樹勢を抑えることができます。

逆に、樹勢が弱い場合は、わき芽をなるべく早めにかいてあげて、主枝に勢いをつけてあげた方が良いわけです。

それで、今回樹勢が衰えたトマトについて、私がどう判断したのかというと・・・

しばらく伸ばしてから、かくことにしました。

その理由は、

根をしっかり張らせることを優先したから。

わき芽が残っていれば残っているほど、トマトはさらに養分を土中から吸収しようと根を張らせようとします。

今回起きた葉が枯れるという生理障害は、定植直後の活着していない状態の時に悪天候にさらされたために起きました。

天気の悪い日が続くと、トマトも根張りが進みません。

今、優先すべきは、根をしっかり張らせること。

そのために、わき芽をあえて長めに残し、根張りを促す方がベターだと判断しました。

グーンと長く伸びたわき芽を見ると、ついついポキッとかきたくなるんですけどねー(;’∀’)

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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