梶原耕藝

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2021.12.03|農家の日常

今シーズンのトマトが終了しました

本日をもってトマトの出荷は終了しました。

連日、寒い朝が続き、毎日のように霜も降りていました。

今朝の最低気温も・・・

-1℃

0℃近くまで気温が下がると、まず葉が枯死します。

ただ、葉や茎はダメでも、実の方は大丈夫なことが多いのですが、氷点下になると実が凍ってしまい、そうなると商品価値はなくなります。

一見、大丈夫そうに見える実も、よく見ると表面が透きとおっていて、凍害にあった証拠です。

年によってはたった一晩で凍害で全滅するので、ある意味清々しい気分になります。

寒さにやられて枯れたトマトの樹を見ると、

「今シーズンもお世話になりました」

と思うと同時に、

「まだたくさん実がついているのにモッタイナイ」

と思ってしまいます。

ハウス内を加温すれば栽培期間を伸ばすことはできますが、採算が合わないので行いません。

特に今年のような原油高であればなおのことです。

これから、枯れてしまったトマトの片付け作業に入るのですが、1年の中で最も億劫な作業でもあります。

20kコンテナで100杯以上になるトマトの実を処分しなければいけないので、結構な労力になる一方で、全くお金を生まないからです。

ただ、これをやらないと次の作業に進めない。

寒い日が続きますが、気合を入れてがんばります。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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