2020.04.06|農家の日常
恐怖のイデサライ
昨日の朝の自分↓
「朝から気が重いなぁ・・・だって今日は「イデサライ」の日だし。」
・・人さらいみたいに聞こえるけど違います。
田植えシーズン間近ということで、毎年恒例の作業である「井手さらい」がうちの集落で行われました。
「井手」とは川とか水路という意味で、「さらい」は掃除するという意味です。
田畑に引いてある水がちゃんと届くように、水路を掃除する作業てことですね。
ただ、この作業が結構な重労働。
水路には砂や泥、石などがたまっていて、これをスコップなどを使って人力で外にかき出さないといけないから大変です(;´・ω・)
朝から集合して、上流から下流側にかけて歩きながら、水の流れを止めるような障害物はないかチェックしていきます。
そして、作業の終盤に待ち構えていたのがこの現場。

メッチャたまってる・・・😞
とりあえず、ポンプで水を吸い出して、身長の高さほどたまった泥をかき出していきました。
作業が終わるころには体中が悲鳴を上げ始めます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私が住む集落は高台にあるので近くに川がありません。
そこで先人たちは、水を引いて米をつくるために何kmも離れた川の上流をせき止めて、岩をくりぬきながら水路をつくり、それを維持してきました。
農業は水が無ければできません。
今、自分たちが農業用水に困らないのも、そういった先人の知恵と苦労があったからこそ。
先人からつながる歴史や思いを背に、私たちは野菜や米をお客様にお届けしているのです。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)
1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!
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