梶原耕藝

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2023.04.02|農家の日常

今日は井手さらいの日

この長く暗いトンネルの先に待っているのは、

明るい希望?

それとも・・・

今日は、井手さらいという共同作業の日。

朝から集落で集まって、田の用水を引いてある水路にたまった泥などかき出す作業をしました。

しばらく経つ間に、イノシシなど野生生物が掘り返した土や落ち葉がたくさん溜まってます。

大変なことに、うちの集落の井手は、川を堰きとめた場所から集落の田まで4~5kmはあります。

しかも、山の中をトンネルにくり抜いて造られた水路だから、作業しながら移動するだけでもアップダウンの箇所が多く、1日作業をすれば疲労困ぱい。

途中に何ヵ所もあるトンネルは、先人たちが手でくり抜いて造った古い歴史のあるものですが、年月が経つうちに土砂がたまって、今は立って歩くことができない。

遠くに小さく光が見えるトンネルの中を、ヘッドライトで照らしつつ中腰で進んでいきます。

途中でコウモリやゲジが張り付いているので、苦手な人は誰かの後をついていく。

かなりの重労働ですが、これをしないと田に充分な水を供給することができません。

うちの集落は若手が多いのでまだ良いですが、若手がいない集落だと共同活動も困難になって、集落の維持もままならなくなるのではないか。

来るべきXデーは少しずつ近づいてきています。

今年は集落でリースしたパワーショベルがあったので、集水桝に溜まった泥をかき出す作業があっという間に完了。

例年より短時間で終わることができました。

やっぱ機械の力に頼るってめちゃくちゃ重要ですわ。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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