梶原耕藝

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2023.07.30|農家の日常

トマト農家と鳥獣害

熊本のトマト農家、梶原耕藝です。

うむむ…またアイツにやられた。

そんなにトマトが好きなのか?

農業、特に中山間地農業は、鳥獣の被害と常に隣り合わせです。

鳥獣害といえば、イノシシやシカを思い浮かべる人が多いはず。

ただ、うちのトマト圃場に関していえば、ブッチギリで被害が大きいのは…

カラスとアナグマ。

まず、カラス。

収穫済みのトマトを倉庫に置いておくと、人がいない間に静かに入ってきてトマトを突いたり、場合によってはハウスの中に侵入してきたりします。

家庭菜園のキュウリも食べられるオマケ付き。

それから、アナグマ。

被害の大きさではこちらの方が大きい。

夜中にハウスに侵入して、一晩でトマトを何十個も食い散らかしていきます。

ヒドい時は、トマトの樹を爪で引きずりおろして食べるので、翌朝見ると樹が折れていたりしました。

ハウスの周囲には、鳥獣対策として電気柵を張ってるけど、アナグマは背が低いのでコードの下をくぐって来るので、侵入が防ぎづらい。

いい加減アタマにきた私は、小動物用のワナをミニトマト「ほれまる」のハウスに設置することに。

アナグマの好物であるナッツを周りにバラまいて。

そして翌朝、期待して見てみると…

「ほれまる」のハウスは被害なしで、代わりにミディトマト「フルティカ」のハウスが被害に遭ってました。

何日も経った今でも、ワナには見向きもしません…

今回のことで得られたのは、アナグマは、大玉よりもミディやミニか好きという情報だけでした・・・

中山間地農業は鳥獣害や自然災害と隣り合わせ。

折れない心を保ちつづける胆力が要求されます。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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