梶原耕藝

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2025.01.06|農家の日常

トマト栽培用の自動潅水システムを導入!

来期からのトマトは、もっと品質向上が期待できるはず…

いや、できなければコレに投資した意味がないっ!

トマト栽培で重要な作業の1つが「灌水(水やり)」。

特に夏秋トマト栽培の場合は、気温が高く水分の蒸散量も多いので、最盛期は毎日灌水を行います。

この灌水作業がなかなかのハードワーク。

水源からのバルブを手動で開閉して、ハウス内に引いている灌水チューブに水を送ります。

追肥の必要があれば同時に肥料も流します。

うちの場合は圃場が2か所に分かれているので、それぞれ同じ作業を行うわけですが、所要時間は合わせて1.5~2時間。

つまり、毎日1.5~2時間を水やりに費やせざるをえませんでした。

収穫作業などとは別に、です。

トマトの収量には「少量多頻度灌水」が良いとアドバイスを受けていたものの、今以上の作業時間を灌水に割くことはなかなかできません。。。

そこで、来作からは自動灌水システムを導入しました!

この設備があれば、日射量や時間に応じて、自動制御で灌水をしてくれるようになります。

毎日2時間灌水に費やしていた作業が、他の作業に充てられるので、かなりの省力化になるはず。

それだけでなく、トマトが必要とするタイミングで灌水ができるので、収量や品質向上も期待できます。

現在、いろんな業界で労働力不足が叫ばれてきていますが、農業界はそのずっと前から労働力不足の課題に直面してました。

特にうちの地域のような中山間地は、雇用したくても簡単に人手が見つからない。

仮に、Timeeに求人出しても、
「山都町は遠いからちょっとね…」
と断られるケースも多いはず。。。

人手を確保するのも大事ですが、今まで人力で行ってきた部分、勘と経験で乗り切ってきた作業を、いかに自動化・省力化するかも大事です。

今回の自動灌水システムの設置(合計2か所)は、それなりの投資額になります。

ただ「現状維持=後退」ととらえれば、投資と回収を意識しつつ、必要なポイントにお金を投じながら前に進んでいくことが必要。

あとは、そのタイミングを見誤らないようにしないとしっぺ返しくらっちゃいますけどね(^^;

まず年明けの作業は、潅水装置用の倉庫を建てることからです。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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