梶原耕藝

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2025.01.13|本の紹介

書評『財務三表一体理解法』

簿記はとっつきにくいからと敬遠していた方にこそオススメの本です。

今年の年始に読んだ本の中で一番おもしろかった『財務三表一体理解法』。

個人事業主にとって、これから3月までは毎年恒例の確定申告業務。

以前より多少作業が楽になったとはいえ、めんどくさいことには変わりません。

公務員だった時には、総務が年末調整で全て手続きをしてくれていたので、自分の給与の原資は税金でありながら、自分が納税しているという意識が薄かったと思います(ホントすみません)。

自分で申告→納税していないからですね。

個人事業主になり、自分で1年間の収入を基に所得税額などを計算して納税するようになると、否が応でも自分がどれくらい納税しているか把握することになります。

損益計算書(PL)や貸借対照表(BS)などの決算書を作って税務署に提出するわけですが、今一度、財務諸表について基礎から学びたくてこの本を手に取りました。

本の感想としては、非常に分かり易い!

PL、BS、キャッシュフロー計算書(CS)の3表が、それぞれどのように結びつき影響を及ぼしあうのか。

本のタイトルどおり、表を個別ではなく一体的に学びましょうという視点から書いてあるので、知識の点と点が結ばれるような感覚でした。

財務会計の知識って、個人事業主やフリーランスだけが必要なものじゃなくて、サラリーマンも持ってて損はない…というか、絶対に持っておいた方が良い知識だと感じます。

商業系の高校とかに行けば、簿記が必須だったりするので基礎が身につくんでしょうが、縁遠いまま社会人になる人もきっと多い。

自分もそうでした。

財務の視点から人生をお金の流れで見つめることができると、これまでの自分にとって何が負債で、何が資産で、何が投資だったのかも整理できるはず。

こういうのは子どもの頃に学びたかったなぁ。

内容としては初学者向けですが、財務3表の概要をつかむには最適な本です。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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