梶原耕藝

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2020.06.13|農家の日常

トマトの梅雨対策

いよいよ本格的に梅雨入りしましたね。

とうとうこのシーズンがやってきたか、という感じです。

夏秋トマト農家にとって、梅雨というのは非常に手ごわくやっかいで、自分にとっては毎年大きな壁となって立ちふさがります。

ワンピースでいえば、四皇と闘うみたいな意気込みが必要です。

梅雨時期がなぜトマトの生育に悪い影響を与えるか。

いくつか理由があります。

まずは、日照不足になること。

雨や曇り空が続くと、光合成量が低下して作り出す養分が減少します。

そうなると、次に出てくる花の質が落ちてしまう。

ただでさえ6月は、着果負担もかなり大きくなっている時期だから、トマトの樹が「これ以上実はつけられない(:_;)」と判断して花を落としてしまいます。

花がたくさん落ちてしまうことになれば、当然それだけ収量が落ちることになります。

それから、病気が発生しやすくなること。

トマトには様々な病気が発生するけど、カビが原因となる病気が多いです。

当然、カビは湿気を好みますよね。

なので、梅雨入りしたとたんに病気が出てくるのです。

乾燥を好むトマトにとって梅雨の時期はとても苦手なので、トマトの栽培環境を整えてあげる必要があります。

プランターや露地なので栽培されている人は、とにかく「雨よけ」ですね。

水分の吸いすぎによって実が割れる(裂果)を防ぐことにもつながります。

それから、通気を良くすること。

空気が滞留してしまうと、そのぶんカビが繁殖しやすくなります。

場合によっては、混みあった葉を摘み取ってあげても良いですね。

いずれにせよ、夏秋トマトにとって梅雨時期は管理が大変で、栽培の難易度は高めです。

この時期にトマトを栽培するのは向いてないんじゃないかなーと、いつも思ってしまいます(;^_^A

でもこの時期を乗り切ることができれば、本格的な夏とともにトマトが美味しい季節がやってきます。

それまでは、四皇をぶっとばし・・・じゃなかった、しっかり管理に努めたいと思います!

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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