梶原耕藝

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2021.04.17|農家の日常

トマトづくりの季節が本格化

トマトの幼苗をポットに1本ずつ植え替える「仮植(かしょく)」を行いました。

今回仮植する苗は、JAに育苗を委託したものです。

トマトは接ぎ木苗を使用しますが、穂木(実がなる方)と台木(根がある方)を数千本ずつ育てて、自分で接ぎ木するのは多くの労力を必要とします。

やろうと思えばできないことはないですが、接ぎ木作業やその後の苗の管理に労働力を投下するよりも、生育がそろった接ぎ木苗を購入して手に入れるメリットの方を優先しています。

当然ながら費用は高くつきますが。

トマトの幼苗を挟んでいる透明のクリップみたいなものが、ジョインホルダーという接ぎ木支持具です。

丸い輪の部分に支柱を刺して、苗が倒れないように固定します。

苗が生長して茎が太くなってくると、ジョインホルダーは自然に外れるようにできています。

ちょうど中学校が休みだったので、息子たちにも仮植作業を手伝ってもらいました。

私が教えたとおりにセルトレーからうまく苗をはずし、土が入ったポットに植え替えていきます。

父はケガの影響でしゃがんだ仕事ができないので、子どもの手があるとものすごく助かります。

まだ小さな苗ですが、細い根がびっしり生えているのが見えます。

人間の全身の血管をすべてつなぐと、地球を2周半するそうです。

トマトの根もすべてつないだら、きっとものすごい長さになるんでしょうね。

毎年、苗がやってくると「いよいよシーズンが始まったなー」という気持ちにさせられます。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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