梶原耕藝

CATEGORY

KEYWORDS

2023.06.06|農家の日常

今年はミニトマト『ほれまる』を栽培します

熊本のトマト農家、梶原耕藝です。

今年から初めてミニトマトの栽培に挑戦します。

先日、最後のトマトの定植が終わりました。

最後に植えたのは、ミニトマトの苗。

品種名は、

『ほれまる』

この『ほれまる』というマイナーな品種のミニトマトを植えようと思ったのは、ある感動がきっかけでした。

昨年、北海道の寺坂農園さんが販売を始められたミニトマトをお取り寄せしていただきました。

正直、これまでミニトマトで「おいしい」と思えるようなものに出会ったことが少なかったんですが、寺坂農園さんの『ほれまる』を一口食べた瞬間、

「おお、これはおいしい!」

果肉がしっかりしているし、味もちゃんと乗っていてコクがある。

とてもおいしいので、その場で何個もパクパクといただきました。

と同時に、トマト農家としての自分に火が着いてしまったのです。

自分はこれまで、ミニトマトの栽培はやってきませんでした。

それは、大玉に比べてミニトマトの方が収穫や管理に手間がかかるから。

本当はミニトマトもつくりたい欲望はありましたが、作業量と天秤にかけて、ミディトマト『フルティカ』までに留めていたのです。

それを、寺坂農園さんの『ほれまる』が見事に打ち破ってくれました。

「来シーズンは『ほれまる』をつくる」

と決めた瞬間です。

当然ながら、同じ品種を栽培しても作り手によって味に違いは出てきます。

ミニトマトの方が作業的には負担が大きくなるでしょう。

それでも、お客様に求められるものをつくる、自分がつくりたいものをつくる、それを大事にしたいと思いました。

というわけで、今年は試験的に大玉トマト『りんか409』のハウスを、1棟だけミニトマト『ほれまる』に切り替えました。

自分がいただいておいしかった感動を、お客様にも体験していただけるよう、がんばって栽培します。

ただ、本数もグッと減らして限定生産のようなかたちになります。

少量ではありますが、お客様に早くお届けできる日が待ち遠しいです。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

最新記事

トップに戻る矢印