梶原耕藝

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2020.06.25|農家の日常

トマトの下葉かき

梅雨時期にもかかわらず、最近は晴れ間が続いてたので、天気が悪いときにはできない作業を行いました。

「トマトの下葉かき」です。

トマトがだんだん生長していくと、下の方の葉に光が当たりにくくなります。

また、第1果房が収穫時期を迎えるまで、実に栄養を送ったり株を生長させるのに必要だった下葉は、その役割を終えていきます。

なので、下葉は早めに処理しておきます。

人の手で葉かきをしなくても、役割を終えた葉は徐々に黄化して枯れていくんですが、早めに取り除いてあげた方がいろいろとメリットがあるんです。

1つめは、通気が良くなること。

下葉をかいであげることで、空気の流れを良くして病気のリスクを減らします。

日光が当たりにくく弱った葉は、病害虫の温床になりやすいので。

2つめは、実に光が当たりやすくなること。

実に日光が当たりやすくなることで、実の品質が高まります。

それ以外にも、葉が無いことで実が見えやすくなるので、収穫作業がはかどるとか、管理上のメリットもありますね。

こちらが下葉かき前。

1段目の実が見えないし、葉がずいぶん混みあってます。

そして、これが下葉かき後。

ずいぶんスッキリしました(^^)/

空気の通りが良くなってトマトの樹も涼しそうです。

かいた後のトマトの葉は、肥料分が多く含まれているので、そのまま通路においておけば追肥にすることもできます。

葉をかいた直後はジャマなんですが、そのうち枯れて細かくバラバラになるので大丈夫です。

うちのハウス内は全面マルチ張りなので、通路内の葉はすべてハウス内から撤去します。

ちょっとだけもったいないですけど。

ただし、病気が発生した葉などはそのままにせず外に取り出してください。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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