梶原耕藝

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2021.07.15|農家の日常

トマトとゆかいな病害虫たち②~その後~

数日前、トマトの病気を取り上げたこの記事↓

この病気は「軟腐病」だと紹介していましたが、「もしかしたら違う病気かもしれない」という気がしてました。

軟腐病とは、植物が腐敗していく病気で、トマト以外にもキャベツやジャガイモなどにも発生します。

トマトの病気の発生原因は”カビ”であることがほとんどなんですが、軟腐病は”細菌”が原因です。

わき芽をかいた後などから細菌が侵入してトマトの体内で繁殖することで、柔らかく腐ったような状態になってしまいます。

私はこれまで軟腐病は経験したことはなかったんですが、

「腐ったら臭いぞ~👃」

という話だけは聞いていました。

観察するため数日株を放置していたんですが、しおれはひどくなるものの腐臭は感じません。

「これ、もしかしたら別の原因があるんじゃ・・・?」

と、思うようになりました。

そして昨日・・・

農業次世代人材投資資金の受給者を対象にした、ほ場の現地確認があり、JAや県普及指導員の方々に見てもらいましたが、やはり軟腐病ではないかもしれないとのこと。

可能性としては”茎えそ細菌病”かもしれないと。

えそ病は軟腐病と同じく細菌が原因の1つですが、私のまわりで発病したという話はまず聞いたことがありません。

とにかく、他の株に感染しないように、ほ場の外に撤去するしかありません。

県の方で調べてみるということで、撤去した株を持ち帰っていただきました。

収獲を待たずして撤去するのは残念ですが、これもまた大事な経験です。

天気が悪い日には管理作業はなるべくやらないという基本に立ち返ることができました。

梶原耕藝 代表梶原甲亮(かじわらこうすけ)

1976年生まれ(43歳)。熊本県山都町在住。代々続く農家の7代目。九州大学法学部政治学科を卒業して熊本県庁に就職。子供が生まれ、食への関心が高まると共に「安心安全な食べ物を届けたい」「農業を夢のある仕事にしたい」という想いでUターン。現在、3兄弟の父親として日々学びながら農業を取り組んでいます!

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